>>81>>82>>83
[来なさい、と手を掴まれて花壇に引っ張って行かれる。
こう、それに色気のようなものを感じないのは、やや差し迫った空気がイリスからも感じられたからだ。
周りを覗って、身を寄せられた時には、やや焦りを感じたのは、男子だからしょうがない。
でも囁かれた声の内容はもちろん、色気のあるものではなく…。]
――………。
入れ替わり?
[予告は、可笑しいと思うかもしれない、ということだった。
実際、素っ頓狂な内容だった。笑いとばせば、は先に言われたので、とりあえずは、眉を寄せた。
イリス自身も、言っていいかどうか悩んでいる感じで、それは決して冗談を言っている風には聞こえない。]
ただ、こっちもすぐに返す言葉はみつからない。
そう、その二人の昨日の様子…クラリッサがヤドカリのことを頼んできた件しか知らないから。]
(123) 2013/01/26(Sat) 19時頃