[ソランジュの粉屋の小屋には、ちんまりとした棚がある。その棚の中には、幾つもの瓶が並んでいた。その中には狐の好む朱とか、葬儀屋のモイスチュアに渡すつもりだった顔料だとかも置いてある。モイは、幾人かいるうちのお得意さまだった。時折、顔料なんかを仕入れに来てくれる。>>0:86そう、だから。こうした時に店を巻き込まずに済んだのはさいわいだった。すぐになくなったら、誰かがきっと困るだろうから]
(122) 2019/10/10(Thu) 00時頃