……心配だね。早く見つけて手当してあげないと。[自分でも気付かないうちに自然と足は早まる。同時に、ちり、と頭を燻った疑問。何故、彼は頭を―額を打つだなんて、そんな事になってしまったのだろうか。そして、怪我を負った彼は、何故彼女の前から姿を消したのだろうか。小さく首を振る。考えたって仕方が無い。今は一刻を争う状態なんだから、そんなことは後回しだ。そう自分に言い聞かせて、2人の後を追った]
(120) 2015/02/08(Sun) 21時頃