[家が居づらいだけなら、もう図書館じゃなくても別によくない?……とは思ったけど、あのうんざりした様子をみるにその一言は言い出せずにいる。(>>110)(>>105)
研人の視線の先の先輩も視線に気付いて見えてすぐにあたしは彼女に軽く頭を下げた。
彼女はそのまま「かいちょー」を追いかけていった。
生徒会長もお祭りにきてるのかな。]
……
[颯成にヘッドロックをキメたり夕焼けを眺めたり忙しい研人を横目に眺めていると、すぐに屋台で串焼きを買ってくれた。]
ありがと。
[口止め料かな?と思ってあたしは素直に受け取る。
律儀に根岸は研人に代金を払おうとしていた。]
奢ってもらえば?
[あたしは図書館に去ろうとする根岸にしれっとそう言ってから、彼を見送った。
手をよごさないよう注意しながら串焼きにかじりつく。
これぞお祭り、とは思わないけど、屋台の食べ物はどことなく懐かしい気分になる夏の味がした。]
(119) 2019/09/01(Sun) 22時半頃