もーう…………。
にい、は……我儘。
[あの手この手で押し付けようとしたケンタッチーフライドチキンを断れた上でゲーム機海水浴宣言をされれば僅かに肩を落として。
『汚いって言われちゃったねー』と心なしか寂し気にも見えてきたケン太くんの右腕と会話を。
それ程時間は経っていない筈なのにケン太くん(腕)にはかなり心を開いているようで、『あとで戻さないと』という言葉には首を横に振り。
捨て猫を抱きしめるようにケン太くん(腕)を強く体に引き寄せ。]
…………う、う、うちで、飼う。
[と静かに呟いてみたものの、それは飼えるものなのかどうかすら妹は理解していない。
だからといってケン太くん(腕)は既に他人とは思えず、簡単に手放そうとも考えられずに。
そっとその腕を見つめれば『ずっと一緒だよ……』と安心させるように声を掛ける。
が、ガシャンという派手な音がすれば声も漏らさず其方へと視線を向け。]
(118) 2015/03/13(Fri) 19時頃