風呂場で見たら、見事にガテン焼けしてたんで、
こうなればいっそ明日海で全部焼いた方がマシな気がします。
反論の余地もないですし、
[潮騒に背を向けて、立ち上がる。火の始末をしたバケツは左手に。]
女の子の水着が嫌いな男なんて居ませんから。
……声をかけて、他の面子も募りましょうか。
ちょっと意外でした。
アイリスさん、日傘とかさしてたから、
海に入るの嫌がりそうかと思ってましたし。
[テトラポットから飛び下りる。
帰り道は、女子二人からは少し距離を開けて、仲良さそうに並んだ二つの背中を見ていた。
チャラ、と袂から貝殻のブレスレットが覗く。
メアリーのことは、何故好きになったんだったっけ、と。
思い出そうとしてもはっきり形を為さないもやもやした心を持て余しながら、うだるように暑い夏の夜道を歩き続けた。]
(118) 2010/06/21(Mon) 21時頃