[しかし、どうやら我が身に幸運が訪れたらしい。
家まで送ってくれると言うのだ。>>107
嬉しいけれど、女の子に送ってもらうのは気恥ずかしい。微妙なプライドが邪魔をして、彼女の申し出を一旦断ろうとするも、逆に気迫のようなものに圧されてしまい、彼女の申し出を受け入れてしまう]
えと…それじゃあ、お願いします…
[ペコリと頭を下げてから、ふらつかないように気をつけつつ、ゆっくりと立ち上がる。
病院を出て、先程通ってきた道を戻っていく。
来る時は寒かった外気も、今は身体の内側からほかほかと暖かい。時折ふらつく足元を気遣ってか、自ら支えになろうと、彼女の腕が右腕に絡んでいるからだ。
実際は看護師と患者の関係でも、傍から見れば仲睦まじい恋人同士に見えるかもしれない]
……。
[何だか会ったばかりの彼女に、甘い関係の妄想を抱くのが申し訳なくて、後ろめたい気分になる。それに、ほどほどにしないと、後できっと虚しくなるから…]
(117) vitamin-girl 2011/11/27(Sun) 18時半頃