[彼の経緯を耳にしながら、逐一うんうん、と頷いてみる。
きっと、今はもう解放されたのだろう。
穢れの感じないしぐさに、ふふっと小さな笑みがこぼれた]
どおりで。
さっきの「我が懐かしき……」とか、発音うまくなったなぁって思ってた。
すごいなぁ……あのヤニクが、今では世界をまたにかけて活躍しているんだね。
……うん。惜しい、ん。『ビール』。
というわけで、オーダーがかりのケイト、よろしくっ!
[もしかしたら、テーブルにはグラスとビールが用意されていたのかもしれないけれど。
できれば、ジョッキで飲んでもらいたいな、と思って。
ふと、さっきかけられた言葉を思い出す。
変わらない、か。
鏡と数値は、びっくりするくらい差を教えてくれるのだけど。
変わっていないのは……あなたの方だと思うよ、ヤニク**]
(117) 2011/08/26(Fri) 21時頃