― 回想・川辺にて ―
[ その頃は年相応に意地みたいなものもあって、海斗に役目を持っていかれたような気がすると、顔に出さなくても不愉快だった。
「お兄ちゃん」はぼくなんだ!という気持ち……。……もちろん、海斗が羨ましかったのもある。 ]
……ん?せいじくん……もしかして困ってる……?のかな。
ちょっと行ってくる。
[ >>110 兄妹で話していても、誰かが困っていそうに見えたら気になってしまったりして。傍らの存在がむしろ当たり前すぎて、一緒にいた時間が長くても……ちゃんと、腹を割って話したことは無かった気がしている。 ]
海斗、ちゃんと仕事してるかな。
愛梨、荷物に困ってたりしないかな……。
[ ああ、でも、確か子供らしく泣いた日もあった。
……愛梨のお母さんの前で、大泣きしたのはなんでだったかな。
誰かが死んじゃうって、死んじゃやだって、そんなふうに泣いてたような……? **]
(117) 2018/11/15(Thu) 01時半頃