……![違う靴音が別の方向から聞こえて其方を捉える。敵では無い事に安堵しつつも、気配《におい》は嘗てとは違って。キィイイイ、耳飾が啼き始める。その共鳴音は”警報”。” ”の波動を感知、または『雫』と近寄った際に起きるハウリング。言わずもがな、それは研究所《ドック》が仕込んだもの。その”警報”は逐一伝わっている事だろう。] ―――…べ、 …ネ…?[名を呼べと言われ、不思議そうに眉を寄せるも言われるがままにトニーは呟いた。]
(116) 2010/09/19(Sun) 19時半頃