人狼議事

73 ─深夜、薔薇の木の下で。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

−自室−

…いらないよ、別に。なめておけば多分治る。

[自分が薔薇に触れることで手にした傷だから
必要ないのだと自分の中では位置づけていた。
それなのに、治療をという声はまた一つ増えてしまった。
自分に傷がつくことが心地いいのだといったら、
彼はどんな顔をするのだろう。
その想像は、少しだけ背筋にぞくりとした感覚を寄越した。
唇から、小さく、細く、息を零す。
想像による高揚の熱を薔薇の香りのなかに吐き出すように。

けれど、やっぱりジェフには強く出ることが出来なくて。
いつもだったら、多少は嬉しく思えるはずの声が辛い。
薬を手に近づく同室から逃げるには、背中の壁が邪魔だった]

(116) 2011/12/25(Sun) 13時半頃

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