― 共同墓地 → 郊外のパン屋 Dullahan ―
[墓地での参拝を終え墓地を後にするが、昼食がまだだった事に気付く。折よく、目に入ったパン屋に足を向け食事をする事にした]
………。…………ッ!?
[店内に入り、愛想のいい老婦人マーサの世間話を淡々と聞き流しながら何を買うか思案していると、それを見つけた。
――うさクロワッサン――
開発途上なのか少しいびつな形をしているが、クロワッサンにうさぎの顔を描いてうさぎっぽさを出したパンだった]
(なんだあれは…可愛い、凄く買いたい、欲しい。
だが、男の俺があんな可愛いパンを買うなど…恥もいいところだ。
ここは我慢して他のパンを買うべきだろうか、いや…)
[そこまで考えていると、マーサにぽんと肩を叩かれ心中を見透かされたような気がしてビクリと振り向いた。
『あんた……自分の気持ちに素直になりな』優しく言われる]
……うさクロワッサンを3個くれ…。
[そのまま、うさクロワッサンを抱えて店を後にした]
(115) 2011/11/21(Mon) 19時半頃