[ともあれ、いったんイアンとは距離をあけ、手ごろな木の下へと移動する。
枝葉のより当たる雨の少ないポジションを見つけ出し、ぶるぶるっ、と胴震いしてから、魔法を解除した]
お前とはしばらくぶりだな。元気そうでなによりだ。
多少、雨でふやけたように見えなくはないが。
[人の姿で笑いかけ、それこそふやけてしまいそうな毛皮を首からはずし、ぎゅっと絞る。
けれど、再び首に巻くころには、緩んだ頬は押し下げていた]
……見てきたぞ。弔われたやつを>>74>>98。
災難、があったようだな。
まったく。埋めるくらいなら、おいしく『食って』やればよかったものを。
[暗に『生贄』>>107を暗示した言葉。もっとも、遠くから見た光景では>>79、蠢く何かの影>>73は見えていたわけで。
仮にやろうにも間に合わなかったくらいのことは、推測できた。
だからこれは、多少ダークであれ、死と常に向き合わねばならない魔法使いなりの、気晴らしな軽口。
「もったいないことするヤツだ」と、ことさら惜しそうに眉をしかめてやった]
(115) 2013/06/11(Tue) 19時半頃