>奏詞朗の名付け
作中では祖母により「祖父が名前をつけた」と教えられたと桐野は語る。が、奏詞朗の父を身ごもった時点で奏詞朗の祖父は亡くなっている。
これには実は裏設定があり、本来奏詞朗の名は父に付けられるものだった。この名は「清く澄み通るような歌声を天まで届くよう奏でて欲しい」という祖父の願いが込められている。堕天した身としての心残りもあったのだろう。詳しくは語られていないが、桐野の両親が天使であったという描写はないため、潜在的に天使として生まれた桐野にその名がつけられたと思われる。
ところで登場人物が全員桐野なので非常にややこしい話である。
>水底での声
普段の生活で憎まれ役を買って出ることが多い桐野だからこそ、堕天使として『堕ちてしまった』という事実は彼にとって強い安心感を与えた。底にいた友人たちへは『同じである』という仲間意識を抱かせた。ルートによっては彼らに対して強い感情を抱くシーンも見られる。
(114) higesorry 2020/01/23(Thu) 04時頃