―医務室―[目を瞑っている間に枕元で交わされる会話。そうか、やっぱり二人はそういう仲だったんだ、という、諦念ではないけれど、じわりとした事実の浸透。自分が衝動に耐えるのに手一杯で、衝撃を感じないのだけは本当に有り難かったけれど。それでディーンへの尊敬を無くしてしまうということはない。何となく、ディーンの言葉からはサイラスが無理強いしたような気配があったから。それに、性に禁忌のないロビンには、たとえそれが敬愛する先輩のことでも、他人の色恋などどうでも良かったのだ。本当に。人の心に疎い彼には、ディーンの声音に含まれるサイラスへの複雑な思いなど察しようも無かった。それでも、彼が完全にはサイラスを嫌っていないことだけは何となく分かった。]
(114) 2010/09/06(Mon) 10時半頃
sol・la
ななころび
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