270 食人村忌譚


【人】 PPP イルマ

[義務感は、徐々に薄れて行った。
用意されたお弁当を届ける仕事は、
いつからか、自分が、或いは妹が
彼の為に作った食事を届ける行為になっていったと思う。

そうして、巫女と成り損なった今でも、
私は彼にお節介の食事を届け続けている。

やっぱり、責務などではない。
彼の言葉を借りるなら、唯の打算なのだろう。

食事を欲している者。食事を褒めてほしい者。
それで関係性としては十分じゃあないか。]

(114) 2017/11/23(Thu) 23時頃

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