[義務感は、徐々に薄れて行った。用意されたお弁当を届ける仕事は、いつからか、自分が、或いは妹が彼の為に作った食事を届ける行為になっていったと思う。そうして、巫女と成り損なった今でも、私は彼にお節介の食事を届け続けている。やっぱり、責務などではない。彼の言葉を借りるなら、唯の打算なのだろう。食事を欲している者。食事を褒めてほしい者。それで関係性としては十分じゃあないか。]
(114) 2017/11/23(Thu) 23時頃