この国が…?…うん、好きだよ。
[問われて答えるのは紛れも無い本心。平和で豊かな事を敢えて批判する声もあるが、それこそが何よりも他国に誇れる事だと思う。
……だから、隣国はこの国を欲してやまないのだ]
…じゃあ、一緒に考えてくれる?
[髭をつけたまま熱弁を振るう少女を見下ろしながら、やんわりと問いかける]
ソフィアのような捨て子は、アウストにも居ると思うんだ。
君はこの国に救われた。
けれど、アウストの子供たちはきっと、悲しい状況に置かれたままだ。
その子供たちを、どうしたら救ってあげられるのかを。
…アウストに両親を残したまま、この国へ逃れざるを得なかった子が、どうしたら再び家族一緒に暮らせるか、を…。
[ソフィアの頭を軽くポンと撫でると、彼女の返答を待たずしてその場を去る。もう一度サイラスに会わないといけない…そう心に決めながら。**]
(113) 2011/11/10(Thu) 16時半頃