う、ん 大丈夫 だけど[たぶん、風邪、を引いたのだと思う。ひきかけかもしれない。あったかくすればきっと治る。ふと、誰かの手のひら――冷たい手のひらが額に触れてくれた感触を思い出す。ずっと、ずうっと昔の話。彼ではないだろう。だって ……] あの[後ろにいるラルフと目があった。じっと此方を見る様子に落ち着かなくて、唾を飲み込んだ] あの、一緒に居間に、行ってくれ ませんか[一人で行くのは怖いから。傷薬の包みに縋るように抱きしめた]
(113) 2014/11/17(Mon) 22時頃