[食パンは常備していないので、自分の机の引き出しに忍ばせておいたクラッカーを取り出してきた。
クラッカーにジャムやチーズを乗せてデザートにすると、大皿に並べて乾燥しないようラップをかけておく。]
飲み物は……誰か来てからでいい、よね。
[窓辺の非常用ろうそくか、扉の前のアロマキャンドルの灯りを誰かが見てくれればよいのだが。
そう思いながら、窓際へ寄って校庭のほうを窺ったり、扉を開いて誰かが通らないかと確認したりすること数回。
カトリーナはため息とともに調理台へ戻り、椅子に腰掛ける。
放送室で拾ったノートを開いた。
七不思議の手がかりがあるなら、早く把握しておかなければ。
自分に言い聞かせてページをめくる。
ケヴィンが指摘>>80したように、相当古いノートもあって、何年も何年も、歴代の放送部員が書き足していったのだろうと思えた。**]
(113) 2016/08/20(Sat) 22時半頃