― ある日のコト ―
[クラスメートの堀郁子がこんな事を言い出した。
「私たち実は……魂の双子だったみたいよ?」>>112
しかし流石僕。こんなことを言われても、無表情の維持はしっかり出来ていた。…いや、唐突過ぎてむしろ無表情以外の表情を浮かべられなかったんだけど。]
…
[魂の?彼女は何を言っているんだ。いやしかし。ここではじめて、クラスメートの女子の顔をまじまじとみる。勿論無表情でだ。
確かにそっくりなんていうレベルじゃない。世の中には同じ顔の人間が三人居るというけど、この似っぷりはもはや確かに双子だ。
彼女とは今まであまり係わりがなかった。いや、他のクラスメートともあまり係わりが無かったから、それは必然だったのかもしれない。
しかし魂の双子。かっこいいじゃないか。かっこいいじゃないか!?確かにこんなに似ているのは偶然ではありえない。きっと彼女と僕には何らかの関係があることは確実だ。]
(113) 2012/11/05(Mon) 15時半頃