そう言えば、宝霊山さんはお店もあるのでしたね。
…やはり電気が全く通っていないというのは不便ですね。自分達だけで生活する分にはそう困りもしないのですけれど。
[気がつけば、宝霊山さんが>>97この場に滞在している事についてもあまり不審を抱かなくなっていました。石動さんがその後特に何か言っていたわけでもないというためもあるでしょうが。
ふと私が呟いた怪談の事>>101に話が飛んだのはその後の事だったでしょうか。]
いえ、詳しいという事は……私の話は、大体が先生の受け売りなもので。
確かにそうですね。日本には妖怪はいても、怪談となると出てくるのは大概が幽霊です。
この狼哭館の元になったと言われる城にも色々と曰くはあったと聞いています。
雪に閉ざされた冬の日に、暖炉を囲んでその種の怪談がこの屋敷の中で行われたことも……過去には何度かあったそうです。先生のお話では。
もっとも、今日のような日では、娯楽といって済ませるには少々雰囲気が真に迫り過ぎているような気もしますけれど、ね。
(112) 2017/12/16(Sat) 23時半頃