みょんちゃんの家、みょんちゃんが自分で得たお城よね。
ふふ、一回見てみたいかも。
もし私が料理出来たら呼んでもらえる?
[しかし、実代子の言う"家"との言葉には、晶に感じたような寂寥感は感じなかった。
それはその家を実代子が自分で得たものなんだと思うからだろう。
つい、実代子を尊敬の眼差しで見てしまった。
でも、それも実代子が自分をおばさんと呼ぶまでで。]
もう!みょんちゃんもまだ若いのに、自分のことおばさんなんて言っちゃ駄目じゃない。
みょんちゃんがおばさんだったら、辰ちゃんは辰次おじいさんね。
[実代子よりも年上の辰次を引き合いに出して笑う。
辰次は当然櫻子よりも年上だが、年寄り衆に辰ちゃん呼ばわりされてるのを聞いて育った櫻子もつい辰ちゃんと呼んでしまう。
それに、あの性格からか、次男だからか、あんまりおじさんな感じがしない。]
(あ、でも、みょんちゃんの心配してたのよね。)
[辰次の姪想いの一面を思い出す。
離れていても仲の良い七尾家の皆を見て、素敵だなと櫻子は思うのだった。]
(112) 2016/07/17(Sun) 22時半頃