ー4d夜明け『Aqua Vitae』ー
《懐かしいな、同胞を思い出す》
[アイスを食べ、呑気に寝ている“俺”の横。
瞼のない大蛇は目を閉じることはない。
まして、“ニコラス”がいるならば尚更。
眠っている者がいるため然程会話は交えてはいないが、
それでも“私”はその星を見ていた。
種を共にする悪魔の姿を思い出す。
この国の神々の事に詳しいわけではないが、先程店を後にした付喪神のように、八百万も神がいるような国だ。>>44
あの星にも、神が充てがわれているのだろう。
強く輝く星。その美しさゆえに、同胞は堕とされた。]
《どれ、首謀者の顔でも拝むとしようか》
[くつくつ。くつくつくつ。
“ニコラス”が寝ればおそらく“水”であろう隠したなにかを処分してやろうと思ったのに、忌々しい事に彼奴はろくに眠りも取らなかった。>>93]
(111) 2016/06/23(Thu) 00時半頃