[瑛美の手際は、確かに良いとは言えなかったが、千秋が頼んだことをこなしている姿を見るに、本当に慣れていないだけ、なのだろう。
千秋が彼女たちを騙していたことについても、話したいのなら聞く、というスタンスを崩さない。>>109 優しい、のだなと、千秋は考える]
……僕は、ちゃんと話さないといけない、と思っているんです。
最初、ここに来た時、共通点があるんじゃないかって話、してたじゃないですか。ここに来たことないて、僕が言ってしまったから、有耶無耶になってましたけど。
やっぱり、何かはあるんじゃないかって。それこそ瑛美さんが言ってたみたいに、この合宿所を使ったことがある、とか。そういうのが。
[合宿所を使ったことがある、と言うとき、千秋は自分の声が震えていたことを自覚した。きっと、瑛美にも気づかれた。それでも、言葉を続ける。]
全員が来るかどうかは、まだ分かりませんけど。カレーを食べながら、そういうこと、話しましょう。おいしいかは、分かりませんけど。まあ、普通程度には。
(110) 2015/02/08(Sun) 11時頃