[ミナカタはどうするのだろう?と一瞬思う。
彼がトレイルについていてくれるのなら安心だが、立場を考えると無理を言うわけにもいかないだろう。
雪雫草の薬、雪解香。彼の力を借りなければいけないことは、きっと山ほどある。]
トレイル。私はちょっと出かけてくるわ。ご飯食べたら、温かくして、寝てなさいね。
[私、ちゃんといつも通り言えてたしら?
彼をこれ以上動揺させたくはないと平静を装うが、上手くできたかどうかはわからない。]
あとでまた、ご飯。作りに来るからね。
[私が起きていれば、とは言えなかった。]
『マユミが嘘ついたって疑われたりしねーかな』
[ふいにヒューの言葉が蘇る。>>2:74
あえて考えないようにしていたけれど。
自分が言っていることが真実だと証明できない限り。
今から眠るのが自分ではないと、断言できる根拠はどこにもないのだ。]
(110) 2013/12/21(Sat) 21時半頃