[>>105指輪を渡され]
おかえり。
[手のひらの指輪を見ながら、]
物には、気持ちが宿るんです。
大切に思われ、大切に扱われた物は。
その指輪を作ってる間、ずっと考えていたのは、
二人に幸せが続く事…。私にもいつか、そうゆう人が現れて…
[続きはやはり、言いにくくて。顔をふせると、おでこが彼の肩に触れた。それに彼は払いのけたりしないだろうか。それなら、と話を続ける]
今回、婚活パーティーに参加して、見つけたんです。好きだと思える人に。でも残念ながら、彼には彼の思う人がいて…。残念…だけど、私も誰かを愛する心があるんだと分かったから、
それだけでも、儲けもんだなって。でも、辛かった…。こんなに辛いなんて、知らなかった。
でも、そんな時、ボリスさんがあの場から連れ出してくれた。
とても、嬉しかったの。本当にありがとう。
ありがとうございます!
[指輪を握る両手を、胸の前に当てて、笑顔でお礼を伝えた。]
(109) 2013/07/02(Tue) 01時頃