―廃屋、語られるやりとりの中で―
[焚火の傍でお座りをして、その場で行われる会話を耳にしていた。
ヤニクの負傷には気づいていたが、特に口出しはしなかった。
怪我がどの程度のものか分からなくなること>>60はあれ、その状態で何ができるかは、本人が一番わかっているだろうと思ってのこと。
イアンが問いかけ>>92、ヤニクが答え>>93。再び飛び交った>>96>>97後の呟き>>98を耳にし、常と変らぬ口調で差し込む]
あいつはただ、おいしいところを持っていこうとしているだけだ。
抜け目のないヤツめ。
[まったく、業突く張りだな、と、ことさら呆れたように呟いてやる。
本心かどうかはともかく、そうゆうことにしておいてやればいいだろう。
炎にかざされたむき出しの>>87右腕が、ちりちりと赤黒く照らされる。
それは、数多の魂によって変色されてはいるものの、どこかでホレーショーが見せた腕>>99と比べれば、より人間らしくはあっただろう]
(109) 2013/06/14(Fri) 20時頃