―士朗と蛍紫の部屋―[耳を塞いで震えていたけれど、……呼ぶ声が士朗のものであると気づいて]……あ、……しろせん……。や、腰はもう平気だけど……。らんらんは大広間、皆いるし多分平気だと思う、けど。それよりしろせんずぶ濡れ……![タオルでも何でも引っ掴んで投げられればよかったのだが、腰が抜けた状態ではそれもできず、結局士朗を見送る形になった。恐る恐る窓の外を見ると、雨は激しかったが雷は……いつ落ちてきてもおかしくない雰囲気ではあったが、今は鳴っていなくて。ほうっと息を吐く]うわあ……情けな……。
(108) 2011/05/18(Wed) 07時半頃