―建築中のタワーの上―
[「サンライズタワーまもなく完成!」と書かれた看板が遥か下に見える。
それを―といっても遥か下なのだが―見て、肩をすくめた。]
飽くなき高みへの欲求、結構結構。
どんなに足掻いたって頂には手が届かないことを
人間《愚者》はいつ思い知るのだろうねえ。
[くく、と含み笑いをし、この場を立ち去ろうとした時、
ふと振り返って見たビルに暗雲が上る>>41のを見る。]
あれは…?
始祖のお目覚めとしたら厄介だな。
あの惨劇《マレリウスの夜》のことを覚えてたとしたら―
やだやだ、お目にかかりたくないもんだ。
[”マレリウスの夜”、それは研究所《ドック》がかつて引き起こした事件。
研究の対象にすべく、抵抗する吸血鬼たちを大量に捕獲したのだ。]
(108) 2010/09/14(Tue) 00時頃