[しかし、である。
人の姿をとっていると基本的には人程度しか五感が効かなくなる。
本来であれば狼男のケモノ臭も鼻を摘んで見せるに相応しかったであろうし、
気紛れすぎる使いの所在も探りやすかった筈であり、
そして喫茶店の前に佇む男>>@25の放つ薬臭さにもすぐに気が付けただろう。]
……っ、おお、ビビらせんじゃねぇ!!
[ふと振り返ればアンデッド。
人間の作る映像娯楽ではお決まりの展開。
一応相手の事は……存在見知り?程度には知っている。
魂の所在が知れない存在は好奇心でチェックするのも面白いものだ。]
菓子が欲しいんなら売ってくれるのは明日ンなってからだそうだ。
何ならオレ様のフライング菓子屋行脚に同行するか?
[さて露蝶は彼にも試食の菓子を渡すだろうか。
昨今の生ける屍はものを食べられるのだろうか。
興味は尽きず、思わずそう問うていた]
(106) 2014/10/19(Sun) 18時半頃