[部屋へ戻るまでに三度ほどぶつかったり転んだりして、 とりあえず眼帯で閉ざされた片目だけの視界ではとても不便だということは学習した。 足元に気をつけて自室のドアを開け…ひらりと一枚の紙片が揺れたのに気づく。]…なんだろう?[拾い上げて気づく、見覚えのある筆跡に視線は釘付けになる。 ずっと忘れようと目を背けてきて、 あの夢の中で白日の下に晒された、古傷の記憶。 ずきりと痛むのは、未だに癒えきらぬ傷だから。]
(105) ふらぅ 2011/08/13(Sat) 23時半頃