[ここから出て、雨水を排出する管を辿れば、梯子がなくても屋根の上に出ることができる。
先輩から後輩へ、代々伝わってきた秘密基地へのパスルート。
たてまえ上は危険だからと禁止されているけれど、長い歴史の賜物だろうか、ところどころに足場が設置されていて、注意していけばそんなに危なかしいものでもない。
むしろ、簡単な雨漏りの修理とかで、こっそり大人が使っていたことだってあるほどだ。
明文化された規律には縛られがち>>0:20な自分でさえ、ここを知ってしまった寮生が登ろうとするときは、「気をつけてよ」と見守る程度のことしかしていない]
あら? ディーン。
[窓から身を引き、あてどない散歩を再開したところで、後輩の副会長に出くわした>>97。
真面目な彼に散漫になっていたところを指摘されてしまったように感じて、「たんなる気晴らし」と日焼けした首筋を擦りながら、肩をすくめる]
(105) 2011/08/27(Sat) 16時頃