――――地震のあった日から数日後[エルバート・スティーブンスに届いた手紙。「親愛なる父さんへ お元気にしていますか。 体調のほうはいかがでしょうか。 もうすぐ、学校も卒業式です。貴方の姪であるマーゴットも今年で無事卒業です。 父さんの体調を聞いて、学校を辞めて家業を継ぐ、そう言っていたのですが、やはり、私は教師をやめることが出来ません。 自分には、合わないと思っていました。 父さんにそれは逃げだといわれたことを、思い出します。 ずっと考えていました。 やめるべきか、続けるべきか。 マーゴットも卒業で、叔父さんに頼まれていたことも一段落ですから、それを機に、と何度離職届を書いたか知れません。
(104) waterfall 2010/03/11(Thu) 01時半頃