[緑髪の青年>>96……確かフィリップと名乗っていたか。彼が去り際にちらりとこちらの手元を見ていたことは気付いていたが、見られて困るものをこんな場所で書くわけもなく。
話しかけられたなら何か応対しなくては、と思っても「ふうん」とその先の言葉を噤まれてしまえば特に気にすることはなく。
(……さっきとは随分と印象が違うね)
なんて感想を抱きはしたものの、去る背を止めることはない。
それから暫くしてまた別の男>>102。そろそろ時間なのだろうか、それならば集まってくるのも自然なことか。まだ名札を首から下げないのは、女性名を割り当てられたことへの少しの抵抗。それも担当者がきてしまえば掛けざるを得ないのだが。
そのまま描くの止めればパタリとスケッチブックを閉じて溜息を。]
……はあ、
[さっさと終わらせて帰りたい、なんて今から言うのもなんだから口になぞしないが。それでも あまりにものんびりとした空気には苦笑漏らす他ない。
ぐ、と背伸びをすれば時計に目をやり。何をしようかなんて考えて]
(104) 2015/08/23(Sun) 14時半頃