――ええ、その通り。異国の者ですよ。
[外人か、なんて。あまりにも直球な問い>>89には、思わず口端が上がる。せめてもっと声を落とす事は出来ないのだろうか。そもそも本人の前で言う事ではないだろうに。
相手の口から症状が聞けたのなら、差し出した手を下ろして棚に向かう。呆けた様に此方を見る視線は中々に煩わしかったが、奇異の目に晒されるのもいい加減慣れた。とはいえ、苛立ちは未だ変わらずにあるのだけれど]
貼り薬と塗り薬、両方出しておきましょう。
少し痛めたくらいでしたら、すぐに治ると思いますよ。
[棚から幾つかの薬を取り出し、紙の袋に入れて勘定場へ戻る。次いで紙に値段を書いて、袋と共に相手の方へと。
二つを差し出し料金を待っていれば、未だ呼ばれる呼称に首を傾ける]
……なんでしょう?
[問いが飛んでくるのならば、一つ二つくらいなら答えてやっても良いか、なんて。上から物を考えながら、彼の疑問が口にされるのを待った]
(104) 2015/01/19(Mon) 08時半頃