――うむ、うちのクラスでは、
もう見られなくなった新鮮な反応だもんね。
[力強く返ってくるクラスメイトの言葉に、此方も同様真顔で頷いた。
文系に進学当初はちらほらと似た反応も見られたけれど
流石に3年目ともなると、新鮮味など欠片も無い。]
はいよー、んじゃまた後で?かなー。
とりあえず、私達も部屋入ろっか、荷物持ってるのも疲れちゃったし。
あ、よかったら後でホリーのアドレス教えて?アイリス先輩も!
[ペラジーが鞄を担ぎ直した様子に、おう。とひらり手を上げて。
手にしていたショルダーを再び掛け直した。少し肩が痛い。
慌てて中に掛け込むホリーノ追いかけるようにして――
ふと、その脇を通る前、向けられたモノ言わぬ表情に、ぴくと眉が寄った。
…うわ、アイツ(たぶん先輩だけど)ムカつく…!
しかし残念ながら負感情を表向きにも取り繕う事が難しいお子様には違いなく。
だからと言って、そんな先輩の横をイライラしたまま追い抜かす勇気も無く、
結局部屋へ至ったのはホリーよりも、少し遅れての事**]
(104) 2010/06/16(Wed) 03時半頃