人狼議事

241 線路上の雪燕


【人】 記者 イアン

[やがて、未だに乗車の手続きも終わっていないことに気がつくと、慌てて鳥籠を両手に、乗車口へと向かった。

老齢の車掌の『荷物にはお気をつけて』との言葉に、改めて自身の荷物を見回して苦笑すると、スタンプの押された切符を口に咥え(なにしろ両手が塞がっているのでこれ以上は手で持てない)、車内へと乗り込む。

この荷物の量だ、本当はなけなしの給料を叩いて一等車両に乗るべきだったのかもしれない。
しかし、イアンが切符の存在に気づいた時には、既に一等車両は売り切れてしまっていたのだ。
相席ならばすまない、と存在するかも分からない相席相手に心の中で謝罪しつつ、イアンは狭い廊下を歩き始める。

向かい側から人が来れば、おそらくすれ違うことはできないだろう。]**

(104) 2015/11/28(Sat) 19時半頃

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