― ラウンジ ―〔さて、彼女はついてきてくれたかどうか。 一緒に来たなら、 自分の名前はシェリーだという事くらいは話しただろう。 ラウンジには深夜だというのに結構な人が居た。 きっと、皆警察に起こされて寝付けないのだろう。 ……幾人かずっと飲んだくれている連中もいるようだが。 シェリーは、見覚えのある背中を見つけると、〕 あら。素敵な紳士さん。 貴方も起こされたのね?〔などと言って、寂寥がにじむ背中を 戯れにつんつん突いた後、 席についてホットミルクを頼んだ**〕
(103) 2015/12/01(Tue) 22時頃