―船長室―[第三甲板へ降りた後。周囲に人気がなくなったのを見計らい、ノックもせずに船長室の扉を蹴り開ける。こんなことは、今まで一度もなかった。目的の人物を見つければ。]……なあ、船長。海賊が……宝、盗られて泣き寝入りしてるようじゃ、賊じゃねえよな。そいつぁ、爪無しどころか玉無しだ。そうだろ?[既にサーベルは抜き放たれていた。普段は穏やかな男に、表情はない。殺意だけが、男を支配している。勝てると思って挑むわけではない。だが、愚かだとわかっていても、譲れないものはある**]
(103) 2014/12/13(Sat) 18時半頃