― 校舎脇 ―
[生徒会室へ向かう途中、校舎の脇に身を寄せた。
ポケットに手を突っ込み、取り出したのは一つの箱。
箱の中から一本、葉っぱが紙に包まれた棒を取り出し、火を付けた。]
かったりぃ。めんどくせぇ。
あの魔女はいつも突発すぎんだよ。意味わかんね。
[生徒会長の別名は「魔女」。そんなことはこの学園では有名なこと。
先端がちりちりと赤く光り、深く吸い込んでは煙を肺に入れた。]
用事があるならあっちから来いってーの。
[ふぅっと吐き出す煙は風に乗って消えて行く。徐々に短くなる煙草。遠くの方から歩いてくる一つの人影が目に入った。]
あれは…リンダか?
[ジャージに身を包み、一人で歩くリンダを見つけると>>93、今まで吸っていた煙草の火を消し、吸殻は隠す様に足で埋めた。そして何事もなかったかのように彼女に向かって歩いて行った。]
(102) 2011/09/08(Thu) 14時半頃