人狼議事

103 善と悪の果実


【人】 流浪者 ペラジー

["学者"は、かつては"少女"だった。

今より更に小柄で細い肢体は、
男性的な側面などありはしなかった。
唯一つ、外性器の奇形を除いては。
基本的には女性型であるのに、僅かに肥大した陰核。
所謂半陰陽、仮性半陰陽。
それは学者がかつて、
"あっさり捨てられた"原因の一つでもあったのだが。

少女として違和感なく振舞えていたあの頃、
人生で唯一度だけ、他人と組んで生活を営んでいた時期がある。
かつて少年だった彼は、"学者"の秘密を知っていただろうか。
おそらくは、全て知っていた。
詐欺まがいの不安定な生活。それでも、それなりには暮らせていた。

けれど第二次性徴期に入り、学者の身体に変化が現れる。
背が伸び、身体の丸みもやや削がれ、そして。
もはやかつてと同じ様に振舞えないと悟った学者は、
何も言わずに彼の前から姿を消した]

(102) 2012/09/23(Sun) 08時頃

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