[それは自分にとって唐突に息を吐く音が、緑を踏む足音が>>95──聞こえたような、気がした。どちらかでも幻聴ではなかったのなら視線を向けた先、去り行く背を見ることが叶いただの勘違いならば、そこにはもう誰もおらず落ちた薔薇の花弁を見つけただろう。] ……ヴェルツ?[どちらでも同じことだ小さな呟きは、名の主には決して届かない。]
(101) 2018/05/19(Sat) 20時半頃