[両手で握手してくれるくらいには友好的に接してくれる小鈴を、“私”はどうやら相当気に入ったらしい。
反対に“俺”の方は名乗り間違えに冷や汗モノだったが、追求してくる事もなかったので安心して。>>91
そしてそんな小鈴が友人だと認めた千秋のノリツッコミに“俺”は笑っていた。>>95
“俺”からすれば、友人同士のじゃれ合いとしか見えていないのだから。]
あー…俺は泥方 ナツメって言います。
そこの、御渡高校の2年生。
小鈴、さん。とは石の事で話してて…
え?先生とかじゃない…っすよね?
[“私”とのやり取りを思い出しながら、直前の千秋の質問に答える。>>93
白衣を着ている千秋の格好に、化学の教師を何となく連想して、最後の方は思わず恐る恐る。
ひったくり犯からバッグを取り返したんだから、許して欲しいところ。
下の名前しか知らない小鈴を呼ぶのが、小っ恥ずかしくなってしまったのは許して欲しい。年頃なのだ。
そんな“俺”と対照的なのが“私”だ。身体の主導権を人間に譲っても、どうやら無駄だったらしい。]
(101) 2016/06/14(Tue) 21時半頃