アカリ、かあ...お前さんの親御は優しい人なんだね。
[闇星を宿す子供に、その名をつけたなら、願いの程は聞かずとも知れる。この少女がまっすぐな気性なのも見て取れたから、ふわり笑ってそう告げた。
彼女から見れば遥かな昔、狐と呼ばれた生臭坊主は、力を恐れた親に捨てられて人買いに売られた子供だったと、ここに知る人はいないけれど]
たかるのじゃなく、買っておあげって言ってるのさ。
小鈴は飴屋さんだからね。
[>>97どこか気負いの見える灯里の様子にくすくすと、また笑う]
こんとろーる?
[そして、続いた聞き慣れぬ言葉に首を傾げた]
意志、で、ってならまあ、そうかね。
我は、我の欲だと思っているが。
人の欲ってのはね、厭わず認めちまえば、何よりも強いもんさ。
[誰の為でもなく、誰に言われたからでもない、そうしたいからする、それは、つまりは強烈な我欲だと、だから、己を鍛えた成果などではないと笑った]
(101) 2016/05/27(Fri) 01時半頃