……ッ!
[背後からの声>>97に、思わず途中で送信ボタンを押してしまう。ついでに持っていたフォークも落ちたから、コートの腿の辺りがべちゃりとチョコレートで汚れてしまった。……きっとこれは落ちないだろう。
小さく舌打ちを落としながら振り返れば、そこに居たのはジャニスの予想とは違う人物で]
…………"Bonjour おはよう 奥様は?"
["美女と野獣"
目の前の端末に映しだされたサイトで、ちらりと話題になっていた筈だ。そう思い至れば、ジャニスは成る程と目を細める。……成る程、してやられたというわけか。
とはいえ、女性と出会いたくて此処に居たわけではない。であれば勿論、目の前の"詐欺男"を拒む理由も無く]
てっきり女の子が来ると思っていたわ。
でも……へえ、中々の美丈夫じゃない。
[苛立たしさを隠す事も無く。切れ長の瞳で睨む様にして、目の前の青年を観察する。
自分より大きい上背には、やはり嫉妬めいた感情を湧かせながら。僅かに盛り上がったフードには、どんな髪型をしているんだ、などと眉を寄せてもみたろうか]
(100) 2014/10/03(Fri) 16時頃