へえ、志乃がそこまで言うならそれは凄い反物なんだろうね。
僕も会ってみたいものだな、その雪客さんに。
[と、楽しげな妹の声を嬉しそうに聞きながら歩いたことだろう
神である以上盲目の人の子のように杖などは必要としなく一人出歩くことも問題は無い。
しかし、妹>>91が目になってくれるならばそれは助かるし嬉しいことだ。
そして広場に辿着き、ウトに気付いた後彼女がこちらに向かってくる音>>93に一瞬志乃の手を引いて逃げようとしたがその前に来てしまったようで]
……ご機嫌麗しゅう火守の君
[明と同じ呼び名をしても、苦々しいものが亀吉の声色にははっきりと表れているだろう]
ええそういう日もありますよ僕のような陰の存在でもまあ分からないでしょうけれど。
ああでも僕の陰鬱な姿を貴女様に見せるのは大変大変申し訳ないのでもう帰りましょうかね
[にっこーりとこちらも笑って早口気味に一気に言葉を吐き出した
儚く慎ましい月光と違い爛々と闇を照らし、時には天を突くが如く燃え上がり自己を主張する火が、それを司るウトの明るい性格が苦手な暗闇の神はいつもこんな風に彼女に接する]
(100) 2013/08/11(Sun) 23時半頃