人狼議事

184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling


【人】 詩人 ユリシーズ

[異国の女は妖艶に踊る。
その様に、エリオット氏はほう、と息を吐いた。
それはさながら蠱惑的な黒い蝶。装飾の施された薄布が鱗粉のように輝き、長い髪は翅のごとくひらめく。]

 ……あ。

[齧りかけのサンドイッチがぽとりと地面に落ちた。
同時に音楽が止み、一瞬の静寂。そして、歓声と拍手。

寂しくなった手元を見、袋の中を覗く。何もない。これが最後のひとかけら。
足元に目を落とし、諦めてサンドイッチの成れの果てを爪先に引っ掛け、蹴り上げた。

それが着地するかどうかのうちに、遠巻きに様子を窺っていた鳩の群れが、人の手を離れたパンを求めて押し寄せるのだった。]

(99) 2014/07/08(Tue) 17時頃

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