ダメだぁ! いない!!
[肩で息をする。懐中電灯は無論もっていたけど、メルヤ先輩の心配は的中してます……。>>65
突っ走りつつ更に人を探しながら走ったせいで、物にぶつかって。また赤い跡を増やしました。はい。あれ、私本当先輩に言い当てられてばっかり…?
気づいたら校庭まできていた。
ポーチュラカちゃんがたたずんでいる木の元まで行ってみる。
私が連れて帰る訳じゃないけど、話しかける位いいよね?
こんにちは、って挨拶したらこっちを見てくれた。
一人でこんな場所で待っていたらきっと寂しいよね。]
お姉ちゃんが、お歌、歌ってあげる。
[芸は身を助ける! わりと上手いって自画自賛出来るんだから。
フェルゼ君だって最終的にはここ来るだろうし(多分)その時話す機会をもてばいい。
歌い始めたのは星に願いを。
ゆったりしたメロディーで、遠く、遠くに声を飛ばすように。
暫く特徴的な声の歌は、その場で響いていた。**]
(98) 2020/05/24(Sun) 18時半頃