人狼議事

194 花籠遊里


【人】 座敷守 亀吉


……どうして、


そんな酷いことを仰るのですか。

[落ちるのは言葉と、雫。
鉢にて泳がせた瞳が、ゆらりとあやふやに揺らめいていく。

広間にて耳にしたあの花の囁きが何度も脳裏に浮かんでは、楔となり唇を強張らせる。

花に蝶のような口吻などは存在しない。与えるだけのもの。差し出すだけのもの。蝶のように翅を閃かせ空へ舞うことなど出来ない。

そしてそれを望むことすら出来ぬというのに。]

……なら、覚めない夢を与えてくれますか。
好きだと言うのなら、…腕を引いて連れて行ってくれますか。

[唇はつらつらと言葉を綴る。
鼻先に掠める櫻の香りは霧雨と共に霧散していき、酔ったように甘い夢を望んで。]

(98) 2014/09/20(Sat) 21時頃

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