>>92
無論、陛下もご存知のことではあったが。
[問いを返されれば、一度頷き肯定を示す。
内乱に乗じて、南を平らげるか、あるいは真に調和を望んでか。
皇帝の胸の内は、語られることはなく、察するしかなかったが]
……そもそもおかしいと思わんかね。
休戦状態であるにも関わらず、前線でただ国境を侵すだけの小競り合いを繰り返すなど、南の戦略的意図が不明瞭に過ぎる。趣味で戦をするわけでもあるまい、そんな行為には何も得るものがなかろう。
威力偵察であるというのなら、当に大規模な戦争に発展してしかるべきだ。
しかしそのような動きは無い、戦争準備には物流が動く。
当然のことだが、兵に食わせずして、戦は出来んからな。
[その辺りの監視は第三師団も行っていることだ。
動きが見えれば対応は練れる、皇帝の傍らにあって聞かされた言葉]
(97) 2011/03/28(Mon) 23時頃